モニター実験で実証! 即席小顔マッサージをエステティシャンが伝授!
「飲み過ぎ・食べ過ぎた翌日には顔がむくんでパンパン…」「写真を撮ると、人より顔が大きい気が…」「顔が大きくて太って見える…」など、小顔に憧れる女性は多いもの。雑誌やテレビでも小顔になれるマッサージ方法など紹介されていますが、実際にやってみようと思っても「詳しいやり方がわからない」「思うようにできなかった」という声をよく聞きます。
そこで今回は現役エステティシャンが、手軽にできる小顔&リフトアップに効果的なマッサージ法を3名のモニターに伝授。実際に体験&実践してもらい、どれくらい効果があるのか試してみることに!
普段は「スキンケアにはあまり時間をかけていない」「マッサージすることはほとんどない」という3名のモニターがマッサージでどれだけ変われるのか、いざチャレンジ!
【目次】
1.首・肩まわりのコリを取って血行を促進!
いきなり顔をマッサージしても、老廃物の出口が詰まっていては意味がありません。まずは首や肩、鎖骨まわりをマッサージなどでほぐして老廃物の通り道を広げ、リンパの流れを活性化。余分な水分や老廃物の排出をスムーズにしてから血行を促進すれば、肌色がグンと明るくなりますよ。
毎日続けていけば化粧品のトリートメント効果やエイジングケア効果にも違いが出るはず。この機会にぜひマスターしましょう。
顔は絶対に擦らない!ただし、首と肩はOK!
顔の皮膚はデリケートなので、絶対に擦らないこと。マッサージをする際、クリームなど何もつけない状態で行うと、摩擦で皮膚に負担をかけてしまいます。必ずクリームやオイルをつけてマッサージし、途中、乾いてすべりが悪くなってきたら再度クリームやオイルをプラスしましょう。
首や肩もクリームなどを使ってマッサージするのがベストですが、押したりほぐすマッサージならクリームなしでもOK!「凝ってきたなー」と思ったらマメにマッサージするようにして、老廃物の排出や血流を促しましょう。
【鎖骨&肩まわり】これだけでも顔色がぐっと明るく!
1.肩のストレッチ
●窪みを押して腕を大きくまわす
右手の人差し指、中指、薬指の3本の第一関節で、左の鎖骨の延長線上にある窪みを押したまま、左腕を大きくまわします(左右、それぞれ10回以上)。痛気持ちいいくらいの力加減で、しっかり押しながら行いましょう。
2.肩まわりのマッサージ
●肩から鎖骨までしっかり流す
ストレッチのポイントよりも後ろに指の腹を押し当て、両手でほぐすように鎖骨まで流していきます。しっかり指の腹を押し当てながら、イタ気持ち良い力加減で右手→左手と交互に行ないましょう(右肩・左肩それぞれ10回以上)。
【注意ポイント!】
指先で行うとアザになるので、指の腹と第二関節までを広く使ってマッサージするようにしましょう。
3.耳下から鎖骨までのマッサージ
●耳下のくぼみ→首筋→鎖骨まで流す
右手で左耳下のくぼんだ部分から首筋を通って鎖骨まで流していき、流し終えたら左手で同じように左耳下→首筋→鎖骨まで流していきます(右手→左手と交互に行ないます)。指の腹から第二関節まで、やや強めに肌に押し当て、なるべくゆっくり行ないましょう(片側につき10回以上)。
【注意ポイント!】
耳下のくぼみは、顔の老廃物を流すリンパの通り道。ここを押した時に痛みやコリのようなものがある人は、顔が凝っている可能性が高いので、小さな円を描くようにマッサージし、ほぐしてから首筋→鎖骨まで流してください。
4.耳前から鎖骨までのマッサージ
●耳前のくぼみ→首下のくぼみ→首筋→鎖骨まで流す
右手で耳前のくぼんだ部分から耳下のくぼみ、首筋を通って鎖骨まで流し終えたら、左手で同じように流していきます。この時も指先だけで行なわないように注意しましょう。指の腹をしっかり押し当て、なるべくゆっくり行ないます(片側につき10回以上)。
2.悩み別マッサージで小顔度をぐっとアップ!
筋肉をほぐしてコリを解消!
ストレスが多い現代人は無意識に歯を食いしばっていたり、片側だけで噛む癖があると顔の筋肉がコリ固まっている可能性が。手や指の腹で圧をかけながら、しっかりほぐしていきましょう。
【むくみ対策①】頬骨の下側をほぐす
①ポイントをずらしながら強めにプッシュ
鼻の横(頬骨の下)に手をおき、頬骨に指をかけるようにしながら耳に向かってやや強めに押し上げていきます。指をしっかり肌に密着させ、ポイントをずらしながらまんべんなく圧力をかけるのがポイントです。
②耳前→首下→首筋→鎖骨まで流す
耳まで押し上げたら、人差し指、中指、薬指の3本の指を使って、耳の前→耳の後ろ→鎖骨まで流します。片側につき5回以上行ないましょう。
頭の重みを利用すれば意外と簡単!
力加減が難しいという人は、机等に肘をつき、頭の重みを利用してマッサージしてみましょう。手や腕の位置は変えずに、顔を動かしていくのがポイントです。痛みを感じるところはリンパの流れが滞っている部分なので、しっかりマッサージで流しましょう。
【むくみ対策②】こめかみをほぐす
【二重アゴ・フェイスライン対策】あごのラインをほぐす
リンパを刺激し、老廃物をスムーズに流す
もたつきがちなフェイスライン。コリの原因にもなっている老廃物をリンパへ運び、スムーズに流してシャープなフェイスラインに!
❶ 親指をあごにあてて耳までスライド
アゴ下に親指をおき、人差し指と親指でアゴの骨を挟むようにして、お肉をぐっと引き上げるように耳の下まで流していきます。特に親指は指先だけでなく、指の腹全体で老廃物を運ぶイメージで押し上げていきましょう。
❷耳前→耳下→首筋→鎖骨まで流す
耳下に親指が到着したら指を広げ、今度は人差し指・中指・薬指の腹を使って耳前→耳下→首筋→鎖骨の順番で流していきます。指の腹でしっかり流して、老廃物の排出を促しましょう(10回以上)。
【シワ・たるみ対策】頭皮をほぐす
頭皮が固くこわばった状態だと頭皮がたるんでしまうため、顔のシワやたるみの原因にも!頭皮マッサージをすることでたるみを予防し、リフトアップを図りましょう。
指を軽く開いた状態で、下から上に向かって頭皮をマッサージ。指の腹で小さく円を描くように頭皮を動かします。❶前頭部、❷側頭部、❸後頭部、それぞれ5回以上行ないましょう。
【リフトアップにはこんな方法も!】
●首筋から指先にかけて伸ばすようにストレッチ!
右のこめかみ部分に左手の中指と薬指をおき、首を左側に傾けながら、上まぶたと下まぶたを引き上げるように押し上げます。右腕は45度くらい体から離し、指先に力をいれて10秒間キープ。左側も同じように行います。
3.モニター3名が実践!
Mさんの悩み/太ると顔に出やすく、常に顔が丸いのが悩み。最近、生理前になるとニキビが出来るようになったり、頬が下がってきたような気がして「お肌の曲がり角」を実感している。
Nさんの悩み/肌の赤み・毛穴が悩み。生理前に吹き出物ができやすい。肌が敏感で化粧品によって赤みやかゆみが出る。
Kさんの悩み/ニキビやニキビ痕が悩み。顔の左右差も気になっているので、写真を撮られる時は顔の右側をカメラに向けるようにしている。
【誰にでも簡単にできるマッサージをエステティシャンが伝授】
普段のケアでマッサージをすることはないという3人。Mさんは顔が丸いこと、NさんとKさんは時々起こす肌荒れと、顔の左右差が気になっているということで、短時間で簡単にできるマッサージをエステティシャンの仲地さんが伝授することに!
1.首&肩をしっかり流して老廃物の排出をスムーズに!
1日に何度行ってもOK!老廃物を溜め込まないことが大切!
「凝っている」自覚は多少あったものの、エステティシャンの仲地さんに「かなり凝ってますねー」とグイグイ押され、想像以上の力強いマッサージに驚いたり、苦悶の表情を浮かべる人も。
「このあたりが詰まっていると、顔がむくみやすかったり肌荒れの原因にもなるので、しっかり流しましょうね」というアドバイスを聞き、納得する3人。マッサージを続けるうちに「全身がポカポカしてきました」「肩が軽くなったみたい」と、それぞれ効果を実感している様子。マッサージ前と比べると、すでに顔色が良くなって表情が柔らかくなった人も!
2.顔は擦らず、ポイントをずらしながらプッシュ!
悩み別マッサージでむくみを解消。すっきり小顔に!
首・肩のマッサージが終わり、いよいよ顔のマッサージへ。
「摩擦で皮膚に負担をかけるのを避けるため、顔は絶対にこすらないでくださいね」と注意を受け、むくみ解消に効果的な頬のマッサージからスタート。
途中、仲地さんにマッサージしてもらって力加減を確認。「マッサージは指先ではなく、指の腹や指全体、手の平など、点ではなく面を使って行いましょう。思うように力が入れられないという場合は、肘をついて頭の重さを利用して圧力をかけると良いですよ」とアドバイス。
3.肌のトーンが明るく!手応えを実感した3人
全ての行程が終わり、鏡で変化をチェック!「肌が明るくなった」「頬の位置が上がった」「フェイスラインがシャープになった」と、みんな嬉しそう。
4.スタート写真と見比べて効果をチェック!
たった1回でここまで変わった!
【Mさんの感想】仕事で疲れた時などに思い出してぐりぐりしています!
マッサージ後は肌が明るくなり、撮影が終わった後も顔のぽかぽか(火照っているような嫌な感じではなく、スッキリとする感じ)が長時間続きました。
慣れないせいもありますが、顔のマッサージはちょっと難しく感じました。エステティシャンの方が横に付いて丁寧に教えてくれたので何とかできましたが、イラストや文章だけだと正しいポイントや、指の使い方、力の入れ方など、うまく調節できなかったと思います。
とはいえ「顔」を触るマッサージより、耳の周りやこめかみを触るマッサージのほうが時間的にも長かったし、メイクを気にせず出来るので、仕事で疲れた時などに思い出してぐりぐりしています。
何より驚いたのは、首と肩のマッサージ。しっかり流すので、どんどん軽くなったんです。エステティシャンの方が、顔の筋肉や血流を良くするためには頭や肩、できれば全身しっかりほぐす方が効果的だと言っていましたが、実際マッサージをやってみて「本当にそうだなー」と納得しました。
【Nさんの感想】気になっていた顔の丸みがマッサージ後にはスッキリ!
短時間で違いが出たことに、とても驚きました。マッサージは思っていたより簡単で、長い時間をかけずできるのも良かったです。気になっていた顔の丸みが、マッサージ後には引き締まっていて、リフトアップしていたのも嬉しかったです。
今回、肩をほぐしてから顔のマッサージをするほうが老廃物が流れて効果的だと初めて知りましたし、Kさんが「ニキビが気になる」と話していた時に「できるだけ肩や首まわりをほぐしてリンパの流れをスムーズにすると良いと思いますよ」とアドバイスされていたことも興味深かったです。ニキビだけをピンポイントでケアするだけではダメなんだなぁと気づかされました。
せっかく教えていただいたので継続的に続けていきたいと思い、マッサージのやり方を教えていただいてから、週2~3回はお風呂上がりのスキンケアの時間を使って自分でもマッサージをするようになりました。
【Kさんの感想】顔の歪み(左右差)がマッサージしただけで変わってビックリ!
首や肩回りをマッサージすると、かなりゴリゴリしているのが実感出来て、老廃物がたくさん溜まっていたのだとビックリしました。
気になっていた顔の歪み(左右差)が、自分でマッサージをするだけで変わったことに驚きましたし、ニキビが出やすいのも悩みでしたが、ニキビはリンパの滞りも関係しているという事を教えて頂き、元々酷い肩こり持ちだったので、これも関係していたのだとわかり、とても勉強になりました。
今までマッサージは全くしていませんでしたが、セルフマッサージの方法を教えて頂いてから、お風呂上がりにマッサージを取り入れるように心がけるようになりました。
今後も、頑張ってマッサージを続けていきたいと思います。
5.まとめ
なんとなく顔がむくんでいたり、お化粧のノリが悪かったり…。女性の肌の悩みは尽きないもの。顔や首には複数のリンパ節があり、その流れが滞ると肌トラブルを起こす原因にもなるため、毎日のケアが大切です。
リンパの流れが良くなれば血行も良くなって、小顔はもちろん美肌も手に入れることが可能ですから、今回紹介したマッサージを毎日のケアに取り入れてみてください。
特に首や肩は重い頭部を支えているため筋肉が疲労しやすく、リンパ節も集中しているため、巡りが悪くなると老廃物がたまって凝りやむくみの原因に!できれば毎日マッサージで流すようにしましょう。
「朝は時間がなくてマッサージできない」という人は、昼休みやトイレ休憩の時など、ちょっと時間がある時に首や肩をケアしてみては? 続けるごとに肌の状態が違ってくるはずです。